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「ジョン・カーター」シリーズの最高傑作!
最愛の妻デジャー・ソリスの身を案じつつ地球で十年を過ごしたジョン・カーターは、再び火星に飛来した。彼が降り立ったのは緑色人や赤色人のあこがれる死後の楽園――イス川が流れ込むコルスの海のほとりだった。だが、そこは楽園どころか、奇怪な生物が跋扈し、残酷な白色人の支配する地獄のような世界であり、その白色人たちが至上の神と仰ぐ女神イサスは、実はよりいっそう残虐な黒色人の頭目の老婆だった。カーターは火星人たちの迷信を打ち破るべく女神イサスと対決する。一方、カーターを探してこの地獄を訪れたデジャー・ソリスは女神に捕えられ、カーターに恋する情熱的な白色人の女性ファイドールや、純情可憐な赤色人の娘サビアといっしょに、一年間のタイム・ロックがかかった太陽殿なる牢獄に閉じ込められてしまうが……。
本書は、〈火星シリーズ〉中屈指の傑作であり、さらに物語はスケールを増して第三巻のクライマックスに突き進む。
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