小説・震災後

小学館文庫

小説・震災後

取り寄せ不可

出版社
小学館
著者名
福井晴敏
価格
649円(本体590円+税)
発行年月
2012年3月
判型
文庫
ISBN
9784094087048

人気作家が挑む、3.11以降の世界

『亡国のイージス』『終戦のローレライ』の作者、5年振りの現代長編!
未来を見失ったすべての人たちに贈る、傷ついた魂たちの再生と挑戦の旅路。

2011年3月11日、東日本大震災発生。
多くの日本人がそうであるように、平凡なサラリーマン・野田圭介の人生もまた一変した。

原発事故、錯綜するデマ、希望を失い心の闇に囚われてゆく子供たち。
そして、世間を震撼させる「ある事件」が、震災後の日本に総括を迫るかのごとく野田一家に降りかかる。

「どうだっていいよ。仮に原発がなくなったって、どうせろくな未来はないんだ」

「被災地の人たちには悪いけど、ここだけは無事に済みますようにって、本気で祈ってる自分が情けなくて・・・・・・」

「道筋だけ示しておいてやれ。目指すべきものが示されれば、放っておいても子供たちは歩き出す」

傷ついた魂たちに再生の道はあるか。

祖父・父・息子の三世代が紡ぐ「未来」についての物語――。


【編集担当からのおすすめ情報】
著者自らが「今まで自分が書いた作品の中で、一番読んでもらいたい大事な本だ」と言うように、本書は「未来に向けて、何かを伝え、引き継いでいく」という、福井晴敏作品に共通するテーマを強く感じさせてくれます。

勇気や希望を与えてくれる言葉がきっと見つかると思います。


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