取り寄せ不可
従来の各国の一般的貧困削減のための諸政策がどれだけ障害当事者にとって有効であるか、またもし問題があるとすれば、どのような問題で、その解決策は何なのか、さらにこの解決策の策定のために障害当事者団体や当事者たちはどのような役割を果たしうるのか、本書の課題はそこにあった。これらについて、未だ十分な答えは得られたとはいえない。しかし、本書の分析を通じて、開発に障害当事者たちが参加していくことが、重要な方向のひとつということをみいだすことができた。本書は、障害包摂的な開発(Disability Inclusive Development:DID)に際し、当事者団体が果たすべき役割は何かという問題設定に対する「障害と開発」からの最初の答えである。今後、こうした DID のための条件や整備すべき環境についての議論がさらに高まることを期待したい。
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