本書は,大学に入学してから微分積分学分野の学習を始める人を対象としている。内容としては大学初年級で学習すべき最低限のものであり,微分・積分の基礎概念から始めて,関数の変化を調べたり,面積や体積を求めたり,また簡単な2変数関数についても学習ができるようになっている。これらの内容を学ぶためには,また数学としての面白さを実感するためにも,ある程度の系統だった学習と,学習者自身の手を使って練習問題を解くことが必要である。このため演習問題として,やさしいものから始めて自ら考えて解くことができるように工夫した。
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