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再評価されるマンガ表現論の先駆者の著作集
映画の世界では「山中貞雄が戦死せず生きていれば…(映画界はどう発展したか?)」などといわれることがあります。マンガやサブカルチャー論の世界で昨今、そう形容される人物が、いまはなき石子順造です。川本三郎が「偉大なるマイナー」と呼んだ著者は、日本初のマンガ評論誌「漫画主義」同人として、メディアとしてのマンガ表現論をいち早く提起し、若いマンガ研究者にも影響を与えている、マンガ評論の嚆矢とされる美術史家。近年、美術界、民俗学など多方面での再評価が進み、府中美術館で大規模回顧展がはじめて開かれるのを機に「忘れられた巨人」のマンガ表現論を中心に精選します。従来にない戦後大衆文化史と「表現の近代」を問う角度からサブカルチャー論をアクチャルな思想に高めながら、70年代に惜しまれつつ早世した著者の、キッチュ論も含めた入手困難な雑文までを集成した、待望の1巻本著作集です。
【編集担当からのおすすめ情報】
これまでの著作集に収録されていない主要論文から珍しいエッセイまで収録。
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