北欧商業史の研究

北欧商業史の研究

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出版社
知泉書館
著者名
谷澤毅
価格
7,150円(本体6,500円+税)
発行年月
2011年11月
判型
A5
ISBN
9784862851208

本書は14世紀から17世紀に至る北方ヨーロッパで繰り広げられた広域的な商業について,リューベックを中心にドイツのハンザ都市の商業活動を通して考察する。近世の世界経済の形成に伴いヨーロッパ経済が大きく変質する中で,ハンザ・北欧商業圏の都市がいかに活動し,それがハンザの盛衰とどう関わったか。通商路の広がりに注目,取引先や流通する商品,取引の頻度など多面的に解明する。
初めにハンザ商業の動脈であったリューベックを経由したバルト海・北海間商業の構造を解明する。次に近世「ヨーロッパ世界経済」の影響を受けたハンザ都市の変化を念頭に置き,ハンザの伝統に立脚したリューベックと他のハンザ都市であるダンツィヒ,ケルン,ハンブルクとの商業基盤が異質であることを明らかにする。最後にオランダのバルト海進出により,リューベックはヨーロッパ規模の通商拠点としての重要性は失っていくが,デンマークとの密接な商業関係を展開し,ハンザの衰退期にバルト海南西海域を中心に近隣地域と取引を拡大していった事情を考察する。
世界経済の形成を踏まえながら長期的,広域的な観点からハンザ商業とその変質を扱った世界的にも初めての本格的な業績である。

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