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彼女は、「カルガモ母さん」として有名で、二冊の著書もあり、何万という読者もいた。その精神力の強さ、成し遂げたことの凄さ、そのうえに、思いの到達点がいくつも加わったというのが、この歌集であろう。その成し遂げたことの凄さは、身体のハンディキャップを克服して、カルガモ母さんとして五人の子を生み育てたことである。
ヘレン・ケラーは「人生は無か冒険か」と書いた。
ハンディキャップを持つ者は、もし意志力を持たなければ、無の状態に近づかざるを得ない。すべてから遠ざけられる。こういうなかで、彼女は五人の子を生み育て、書家としても大きな仕事をする。(中略)
彼女は、畏友、伊藤赤人さんに五行歌のことを知らされ、私たちの試みに参加された。五行歌のもつ表現力は、真を求める人々に向くと私は信ずるが、伊藤氏の場合も、川上さんの場合も、五行歌による自分自身、自分という存在の表現に打ち込んで下さり、骨髄から発するような多くの貴重な言葉を打ち出された。
元ハンセン病患者であった伊藤さんの持たれた苦難も、通常の経験知を超えるものである。それゆえにこそ、打ち出したい何かがこの二人にはあったものと思う。(草壁焔太氏跋文より)
川上さんは電動車いすに乗り、アクティブに行動、障がいに負けずいろんなことにチャレンジされ、五行歌にも取り組まれた。
筆を長い時間持つことが大変になり、本書は、やわらかな鉛筆書きの自筆の歌となっている。
好奇心や挑戦する心、奮い立つプラスの心とがっかり落ち込むマイナスの心をゆらゆら揺れながら、心を見つめ、真実を正直に書いた作品群。カバーの書は著者によるもの。イラストは、次女の百代さん。
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