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◆2012年、生誕百年の再評価◆
福田恆存という人をご存知でしょうか。シェイクスピアやD・H・ロレンスの翻訳で知られた英文学者・劇作家です。文芸評論家としても、小林秀雄の跡を継ぐ人と期待されましたが、平和憲法を批判したり革新系の知識人はもとより、清水幾太郎、江藤淳などの保守派の友人たちをも徹底的に批判し、何を言いたいのか分からないとして思想的に孤立化しました。一方で、新左翼の学生たちからは「支持」されました。福田はほんとうは何を言いたかったのでしょうか。本書は、あくまで彼の書いたものを忠実にたどることで、誤解にまみれた福田恆存の実像に迫ります。初期の文学論から、中期の芸術論、そして国語改革批判まで、彼の「歩き方」「生き方」に連続性・一貫性を見出すことで、硬派の思想家・福田恆存の全体像を描き上げます。来年の生誕百周年を前に再評価の起爆剤になりそうな、気鋭渾身の力作です。
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