歴史物語の創造

歴史物語の創造

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出版社
笠間書院
著者名
福長進
価格
12,100円(本体11,000円+税)
発行年月
2011年2月
判型
A5
ISBN
9784305705259

官撰国史編纂の途絶以後-。『栄花物語』『大鏡』など、仮名文による歴史叙述はどのように切り開かれ、何を達成したのか。



 官撰国史の編纂が途絶した後、私撰国史(『日本紀略』)や仮名文の歴史(『栄花物語』)が編まれた。

 『日本紀略』の第二部、『栄花物語』は宇多天皇から起筆し、官撰国史すなわち六国史を継ぐ姿勢を示している。『日本紀略』は、その第一部は六国史の抄出であり、官撰国史に範を仰いでいる。

 一方、『栄花物語』など仮名文で書かれた歴史は、歴史編述の担い手、システム、対象いずれも官撰国史とは一線を画しており、歴史叙述の方法は、仮名文で可能態の歴史をつくりあげた『源氏物語』の影響下にあるといってよい。

 本書は『栄花物語』『大鏡』を中心に据え、仮名文の歴史叙述が生み出された文学史的環境をあきらかにするとともに、そのシステム、スタイルがどのように編み出されたかを追究する。



『栄花物語』は『源氏物語』によりながら、実際の歴史の流れに沿う個々の歴史事象と格闘している-。

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