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救えるはずだと思った。
父親が殺され、瓶屋を仕切ることになった一人娘の史乃。気丈に振る舞う彼女を信之輔は気にかけていた。一方、新兵衛の奉公先だった生薬(きぐすり)問屋の当主から明かされた二十年前の因縁と隠された罪。正は負に通じ、負はころりと正に変わる。平四郎の甥っ子・弓之助は絡まった人間関係を解きほぐすことができるのか。
(目次)
「おまえさん」(十九~二十一)
「残り柿」
「転び神」
「磯の鮑」
「犬おどし」
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