認知症医療学

認知症医療学

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出版社
新興医学出版社
著者名
目黒謙一
価格
5,500円(本体5,000円+税)
発行年月
2011年9月
判型
B5
ISBN
9784880027159

山鳥 重 先生ご推薦!
認知症者をみるには,ただ診断するだけでは駄目で,生物学(医学,なかでも神経内科学)に立脚して,その心理学的諸問題(神経心理学的問題と一般心理学的問題)の理解に努め,さらに,地域社会が病者を責任をもって支えるシステムを作って,これまで生きてきた生活の場で,その人生を全うさせよう,ということだと思います。
 人間は病んでも人間です。たとえ,不幸にして,病気による知的な低下が起こり,社会的能力が落ちたとしても,最後まで人間らしく生きる権利が保障されてよいはずです。しかし,病者をBio-Psycho-Socio-Spiritualな存在と捉え,そのように遇してゆく,などというのは,思想としては素晴らしくても,実際にはきわめて困難なことです。健康な人間でさえ,どんどん孤立に追い込まれていくのが現代社会の残酷な現実なのですから。
 同僚の医師を巻き込み,教室の大学院生を巻き込み,さらには地域の保健婦,看護師,カウンセラー,言語聴覚士,理学療法士,作業療法士,介護士,自治体事務職員を巻き込み,さらには行政トップをも巻き込んで,自治体医療とでも呼ぶべき新しい医療システムを構築することに成功しています。
 本書には,実際の認知症診断から始めて,認知症の地域における数と分布の調査,診断した患者の予後の調査,認知症の実体についての啓蒙活動,認知症への介入方法,認知症の経過中に起きるさまざまな問題にどう対処するかなどなど,関係者の知りたいことがすべて,具体的なデータとして示されています。
 なかでも田尻町スキップセンターの運営に関する章はもっともユニークです。地域実践の問題点と解決法が具体的に呈示されています。
 この内容豊富な実践の書が広く読まれ,わが国の認知症地域医療を一段と充実させてゆくための手助けとなってくれることを願っています。(推薦の序より)


認知症医療学の確立を通じた認知症対策における自治体の格差是正の必要性、地域力の工場を通じた国家の活性化をテーマとした意欲作。地域医療実践の問題点と解決法は関係者必読。

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