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城のすべてを知るための本格的入門書
歴史的変遷、城郭の構成法、各要素の意匠と役割を、300点以上の図版を交えて、多角的に解説。
名城譜として、日本を代表する29城を収録。
空に聳える天守。流麗かつ威厳ある、日本固有の意匠。城はその源意において「都市」である。記紀に登場する「キ」や「サシ」にその淵源を遡り、中世~近世の発達を解説。郭・塁の縄張、丸、曲輪の構成原理と、天守、櫓、門、橋、堀、塀、便所、台所、井戸など、建築としての城に肉迫。名城譜として、全国二十九の城を詳細に紹介。図版三百点以上を所収。
従来、この種の本は、<城>の軍事的要素のみを強調して、人間社会の集住様態としての<都市>の性格を、ほとんど無視してきている。……しかし、例えば安土城・大坂城・伏見城・駿府城・江戸城など……のかなりな詳細が明らかになってみると、……<城>という都市的建築が造られた宗教・政治・経済の社会的背景、すなわち日本史的意義を、単に戦うことの機能以上に評価しなくてはならなくなっている。本書は、そうした体系的視座による研究成果をもとに、可能なかぎりフィジカルに図説することを特色とする。――<「まえがき」より抜粋>
※本書の原本『ビジュアル版 城の日本史』は1995年に角川書店より刊行されました。
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