辞世の歌

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出版社
笠間書院
著者名
松村雄二
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2011年4月
判型
B6
ISBN
9784305706201

うたの森に、ようこそ。

柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の第3回配本、辞世の歌です。



我死なば焼くな埋めるな野にすてて飢えたる犬の腹をこやせよ----歌川広重

益荒男(ますらを)がたばさむ太刀の鞘鳴りに幾(いく)とせ耐へし今日の初霜----三島由紀夫



辞世の歌(じせいのうた)

中世以降、禅僧の遺偈(ゆいげ)に倣(なら)い、武将や文人たちが死に際しての感懐を伝統の和歌形式に託して述べるようになった。辞世(じせい)の歌である。江戸期からこれに俳句の辞世が加わるが、本書は室町時代の太田道灌(どうかん)から現代の三島由紀夫までの約四十名の歴史的人物の辞世の歌を取り上げて解説。千利休や豊臣秀吉、石川五右衛門、近松門左衛門、式亭三馬(しきていさんば)や十返舎一九(じっぺんしゃいっく)、吉田松陰(しょういん)や乃木希典(のぎまれすけ)など、対象人物は多種多彩。その表現に即しながら、辞世の歌がもつ固有のパターンを読み解く。

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