生産と市場の進化経済学

生産と市場の進化経済学

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出版社
共立出版
著者名
谷口和久
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2011年4月
判型
A5
ISBN
9784320096424

本書は経済現象の核心部分が生産と市場にあると認識し、それらが進化経済学の視点からどのように見えるかを詳しく解説した。
経済学の予備的な知識のない人にも読んでもらえるように、基礎的なことから記述しているが、入門書ではない。初めはやや硬い内容だと感じられるかもしれないが、近年の新しい研究手法である人工市場研究にも触れてある。意欲のある方にはおもしろいであろう。あるいは一度、経済学を学んだことのある人や、進化経済学になじみのない大学院生・若手の研究者にとっては、経済学がこのような学問であったのかと意外に感じられて、一層、進化経済学に興味を持たれるかもしれない。
元来、経済学は個人の幸・不幸や国の進路について直接的な解を提供するものではないが、一人ひとりの幸福に関わる社会の基盤に関する知識を深いところから提供する。経済現象に関心を持ち、市場経済の成り立ちや仕組みを理解することは、結果的に学ぶ意図とは異なり、不愉快な気分になるかもしれない。しかしその理解は、個々人が様々な生活の場において下さなければならない様々な判断の重要な軸となるはずである。巨大な市場経済の力を前にして私たちはどのように対処すればいいのだろうか。そのような思いをめぐらす21世紀を担う若者にはぜひ一読していただきたい。

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