最後の王者

最後の王者

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出版社
小学館
著者名
西村章
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2011年3月
判型
B6
ISBN
9784093798204

二輪レースで世界を制した若者の渾身ルポ

2009年、MotoGPの250ccクラスが、61年の歴史に終止符を打った。その最終シーズンの王座に輝いたのが、日本人選手の青山博一(ひろし)だ。
04年に世界への挑戦を開始した青山は、リーマンショックに端を発する世界同時不況の影響でチームがグランプリ界から撤退、シート喪失の危地に立たされた。ようやく見つけた09年の新しい所属先のマシンは、二年前に開発が終了した型落ち。それでも青山は知恵と技術と志の高さを武器に、イタリアやスペインのライバル選手たちを向こうに回し、互角以上の戦いを繰り広げていった。
シーズン半ばになると、ランキング下位の選手たちが続々と最高峰クラスへの昇格を決めてゆく一方、青山はチャンピオンシップをリードしながらも来シーズンのシートを決めることができないでいた。
そして、250ccクラス最後のレースとなった年間最終戦を迎える……。
――2008年秋以来、先行きの不透明な世界同時不況に翻弄されながら、強い意志と信念を貫いて逆境に立ち向かっていった若者たちの戦いの記録である。2010年小学館ノンフィクション大賞優秀賞授賞作品。


【編集担当からのおすすめ情報】
モータースポーツの臨場感と同時に、不況がサーキットにいかに波及したかという社会性も兼ね備えたノンフィクション作品です。二輪スポーツファンならずとも、命がけでレースに挑む選手たちの闘いに引き込まれること間違いありません。

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