取り寄せ不可
三年生になろうとしているある日、伊藤は言った。「津島、大丈夫か? チェロが、おとなしくなってる」。津島の懊悩をかえりみることなく、学校は、音楽エリート育成に力を入れ始めた。津島は、自らの未来に対する不安を胸に、チェロを弾き続ける。そして、運命の日が訪れた――。
生きることの〈歓び〉と〈ままならなさ〉を歌い上げた青春音楽小説の金字塔、堂々完結! 津島と伊藤の二十七年後を描いたスピンオフ短編「再会」を特別収録。
解説:北上次郎
【著者略歴】
1963年東京都生まれ。洗足学園高校音楽科、日本大学芸術学部映画学科卒業。2003年に『アンダンテ・モッツァレラ・チーズ』(小学館)でデビュー。08年、『いつか棺桶はやってくる』(小学館)が三島由紀夫賞候補になるなど、注目を集めている。著書『ヌれ手にアワ』(祥伝社)、『ぼくらのひみつ』(早川書房)、『誰にも見えない』(小学館文庫)、『下北沢 さまよう僕たちの街』(ポプラ文庫ピュアフル/リトルモア)、『いなかのせんきょ』(祥伝社文庫)ほか。
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