未知との遭遇スイスと日本

未知との遭遇スイスと日本

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出版社
彩流社
著者名
ロジャー・モッティーニ , 森田安一
価格
2,750円(本体2,500円+税)
発行年月
2010年11月
判型
B6
ISBN
9784779115721

意外に知られていない歴史の内幕!



政治的・経済的に鮮やかな対照をなす日本とスイスが、



なぜ早い時期から友好関係を築いてきたのか?







「日本とスイスを論じようとするとき、互いに相異なる二国が比較的早い時期に、正確に言えば一八六四年に、公式の接触を開始し、それもスイス側のイニシアティヴで始まったのはなぜか、という根本的な問いに必然的に行き着く。その後相互に理解し合おうと努めても、言語的・文化的障壁によって交流は困難をきわめただけではなく、両国の政治的・経済的構造はまさに対照的姿を示していた。日本人の最初のスイス訪問者はすべて旧封建社会のエリートたちであったが、彼らにとって小国スイスは、西洋の多数の諸国を長いあいだ旅行したなかで、異国趣味にもっとも溢れた国であった違いない。国王も貴族もいなければ、国のトップの大統領もはっきりと認識されない。けれども、この国は外見上よく機能し、安定し、技術的にたいへん進歩していると映った。



 反対にスイス人の目には、すべての領域において近代化しつつあった日本は、自由や民主主義といった普遍的な価値を実際に証明する展望をもって、希望溢れる文化的試みをする姿に映った。このことが具体的に可能に思えたことが、日本の政治的エリートたちが日本を大帝国形成に傾斜した道へと歩ませたときにも、スイス人の日本への眼差しは無批判的で、好意的なままに留まっていた。この場合に、発展と民主主義が手に手をとって進むことができるのかという根本的な問題が浮かび上がってくる。わたし自身はこの問題を基本的に肯定したい。スイスがその最善の例である。豊かさと平和への最速の道が開明的な少数のエリートの指導のもとで行われる侵略や搾取を通じてである、と信じることはまったくの間違いであったし、現在も間違っている。」(「まえがき」)

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