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日本図書館協会選定図書
一本の樺の木など、自分にどれほどの価値があるものか、と土神は繰り返し自分で自分に教えた。それでもどうしても悲しくて仕方なかったのだ。
ことに、ちょっとでもあのキツネのことを思い出したらまるで体がやけるくらい辛かったのだ…。
恋心と嫉妬心が招いた悲しい物語を、色彩豊かな油絵で美しく妖しげに描かれています。
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