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(序文より抜粋)
わが国の死亡原因では悪性腫瘍が最も多いと報告されているが,循環器病(心疾患・脳卒中等の心血管疾患)の増加も著しい(悪性腫瘍に迫る頻度).その循環器病の原因としては,近年は「動脈硬化性」がそのほとんどを占めている.
動脈硬化の原因では,生活習慣との関連が深く,生活習慣によって発症を免れたり,改善したり,また逆に重症化する「生活習慣病」が注目されている.それらの中には,糖尿病,高血圧,脂質異常症などと共に,ストレスや不眠などの生活因子,喫煙や運動などの個人的な習慣なども含まれる.それらが重篤な循環器病,とりわけ近年増加している「動脈硬化性」の循環器病と関連して「動脈硬化性危険因子」としても注目されている.
進展阻止・早期治療のためには,動脈硬化の診断がまず必須である.その診断には,臓器や動脈(血管)の形やサイズをみる「形態診断」と,その臓器や血管の働きや機能を評価する「機能診断」とがある.動脈硬化の診断には,脳梗塞や心筋梗塞の診断などのように「臓器の虚血や障害」(循環器病)を診断することも含まれるが,近年はいくつかの無(低)侵襲診断法を用いて「動脈硬化自体」を観察することもできるようになった.すなわち,動脈硬化性疾患の予防・治療という観点から,「臓器虚血の診断」に加えて,「動脈硬化自体の早期診断」も注目されるようになった.
本書では,病理面も含め,種々の画像診断法を用いて,動脈硬化をどう評価できるかを,個々の疾患に応じて,動脈硬化自体の評価も含めて,具体的に提示していただいた.それらの診断法を,今日からの生活習慣病・循環器病の診療に応用していただき,実際の臨床で,是非,本書を活かしていただくことを願っている.
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