帝国の落日 下巻

帝国の落日

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出版社
講談社
著者名
ジャン・モリス , 池央耿 , 椋田直子
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2010年9月
判型
B6
ISBN
9784062152488

ついに私欲を捨てて死地に活路を見出した究極の選択
苦難の大英帝国が起死回生にかけた最後の決断とは
小説より面白い歴史ドキュメント

最盛期には世界の陸地と人口の4分の1を支配した大英帝国。しかし、2度の大戦による疲弊と、植民地経営に力を注いだ結果、自動車などの世界市場進出に出遅れる。帝国各地では民族独立運動が激化し、長年抑圧されてきた不満と恨みが一気に噴出した。窮地の帝国が活路を求めた最後の日々を追跡する。

なにしろ73日しかないのだ。ロンドンでは「インド独立法案」が、わずか1週間で成立し、統治権をすべて終結させると同時に、国王と藩王国のあいだで締結されていた協定もすべて廃棄された。マウントバッテンはデスクの上に大きなカレンダーを広げて、ロケット打ち上げのカウントダウンよろしく1日過ぎるごとにしるしを付け、インド在住の英国人たちは熱に浮かされたような決意をもって、みずからの最高権を埋葬する準備に奔走した。――<「第23章 1947年」より>

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