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自動車の誕生以来、内燃機関を動力とした自動車はめざましい発展を遂げてきた一方で、自動車に関わる地球規模での大気汚染や水質汚染などの環境問題やエネルギー問題が顕著に表れてきた。このような観点から、日本だけでも年間約500万台発生する使用済自動車:ELV(End of Life Vehicle)のリユースやリサイクルは、これらの問題への有効な手段として国際的にも注目を集めている。
自動車産業は、これまでの生産第一主義を見直し、自動車メーカーはもとより、自動車販売業者やリサイクル業者、製鉄業者そしてカーユーザーや国、地方自治体を含めた自動車産業の循環システム構築が求められている。つまり、自動車メーカーを軸とした動脈産業と自動車を再資源化する静脈産業との連携がこれまで以上に重要なのである。
このような背景から、自動車リサイクルに関する用語の統一と正確な意味を明らかにすることの必要性が求められてきた。しかしながら、自動車リサイクルに関わる用語は、自動車製造分野と同様に、機械や電気、化学、材料素材などはもちろん、リサイクル部品やリビルト部品などのプロダクトリサイクルにおける生産や管理、流通など自動車保険業界や自動車板金・整備業界も含めた見地も必要とされる。また、マテリアルリサイクルとしての鉄鋼や銅、アルミニウム、希少金属などの国際相場や中古部品の輸出などを含めた国際的な観点も必要である。
そこで、この環境・自動車リサイクル辞典は、自動車リサイクル業界の必須用語は勿論、自動車リサイクルと直接・間接的に関わる環境分野の用語、さらには諸先輩が築いてこられた自動車リサイクル業界の歴史的背景を読み取れる用語や将来の自動車リサイクル業界に必要と思われる知識や技術、機器などの用語も含め、出来るだけジャンルを広く捕らえて収集にあたった。
本辞典は、自動車リサイクルの実務者はもちろん、自動車リサイクルと関わる行政や製造業、板金塗装業、整備業、販売業、学術機関の方々、さらには自動車の環境問題に関心ある環境団体や消費者の方々にも有用となるよう配慮し、座右の書として利用度の高い実用辞典であると確信している。
最後に、この度の辞典作成において、その有用性を理解し協賛いただいた自動車リサイクル業界のリーダー企業各位には、心より御礼申し上げる次第である。
平成22 年4 月吉日
JARA 特定非営利活動法人 全日本自動車リサイクル事業連合
理事長 天明 茂
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