著者モシェ・ガルバーズは、生還が不可能と言えるアウシュヴィッツ・ビルケナウ他、数カ所のナチス強制収容所で、1942年から45年まで3年間、生き抜いた。本書はその苛酷で想像を絶する体験を、イディッシュ語と拙いフランス語で記憶の無数の破片を書きとめつづけた証言をもとに、40年後に息子のエリ・ガルバーズが、フランス語の文章にまとめ上げた証言の書である。
本書は、過去の証言としてではなく、ナチスの計画したユダヤ人殺戮・絶滅計画がくり広げられた強制収容所のそのただ中で生き抜いたひとりのポーランド系ユダヤ人の身体に刻まれた実体験として、東西に関係なく人びとが半世紀、1世紀後もその現実を直視し、読み継ぐべき衝撃的なホロコーストの証言と言える。
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