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幼い日の耳に残る草の呼吸、虫の羽音。焼夷弾の不気味な唸り。焼け跡の上を流れるジャズのメロディ。妻と娘が浴びせかける罵声、アラスカで聞いたバロックの名曲…。「音」の記憶をたよりに生涯を再構築し、一人称「私」抜きの文体で綴られた自伝長編。少年時代から結婚、大学卒業までを描いた「破れた繭」、サントリー入社から芥川賞受賞、ヴェトナム戦争での体験、執筆当時までを描いた「夜と陽炎」の2部作を一冊に収録。日本文学大賞受賞作。
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