詩ふたつ

詩ふたつ

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出版社
クレヨンハウス
著者名
長田弘 , グスタフ・クリムト
価格
4,180円(本体3,800円+税)
発行年月
2010年6月
判型
B5
ISBN
9784861011726

長田弘の「絆」の詩篇に、クリムトの樹木と花々。人生のなかでときに訪れる悲しみに、静かにそっと寄り添う、とてもやさしくあたたかい詩画集です。

収録
『花を持って、会いにゆく』
『人生は森のなかの一日』


本書/帯より
「すべての、それぞれの愛するひとを見送ったひとに」
落合恵子

母を見送った季節が、まもなくやってくる。喪失の悲しみをいやすことはできないし、 その必要もないと考えるわたしがいる。なぜならそれは、まるごとの、そのひとを愛したあかしであるのだから。 悲しみさえもいとおしい。けれども、どうしようもなく、こころが疼くとき、 長田弘さんの、この、ふたつの「絆」の詩を声にだして読む。人生に余分なものは何ひとつない、と。

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どこにもいない?
違うと、なくなった人は言う。
どこにもいないのではない。

どこにもゆかないのだ。
いつも、ここにいる。
歩くことは、しなくなった。
 ---本書より---

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