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本書は東京大学文学部西洋古典学研究室の逸身喜一郎教授の定年退官を機に編まれた論文集である。
逸身教授はギリシア詩の韻律研究で世界的に活躍するとともに,ギリシア悲劇を中心とする研究や古典の翻訳,西洋古典文学の紹介など多岐にわたりわが国の古典学の研究と普及をリードしてきた。さらに多分野交流演習や共同研究など,西洋古典文学のみならず古代哲学や古代史の研究者と連携した研究を積極的に推進してきた。
本論文集は巻頭に逸身教授自身の韻律学研究に関する解説と古典学全般にわたる研究・著作活動を回顧する一文を置き,それに続けて氏の教育,研究に連なる研究者による古典文学,古代哲学,古代史など西洋古典学の第一線の研究論文23編を配した。
「書物に耳を傾けて,たいまつの火をリレーするがごとく,謙虚に本の命を次世代に託す,このことこそ西洋古典学の真髄かもしれない」と語られる教授の言葉は,わが国の人文科学研究が厳しい状況に置かれている今日,人文研究の王道を指し示すものである。本書はその実践として広く研究者に刺激を与えるであろう。
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