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認知症ケアが今、大きくかわりつつある。「してもらう - してあげるケア」から認知症の人自身が希望を見出し、今を生きる意味をみつけられるよう「ともに歩むケア」への変革である。その世界的な潮流の先駆けとなったクリスティーン・ブライデンが、認知症と診断された後、絶望の淵から歩み始め、2冊の著書『私は誰になっていくの?』『私は私になっていく』を世に出すため、重要な役割を果たした女性がいた。エリザベス・マッキンレー、看護師で牧師である。彼女はただただクリスティーンの話に耳を傾け、「私はなくならない。私は私になっていく」とクリスティーン自身が希望を見出すまで旅路をともに歩んだ。そしてその「旅路の歩み方」を、誰でも使える方法にまとめあげる研究を行い、実地に試し、世に問うた。
それが「認知症の人のためのスピリチュアル回想法」である。
本書を通じて、「認知症になった後も、自分の人生の主体でありたい」と願うすべての人たちと、その旅路をともに歩みたいと思う人たちによる、「認知症ケア新時代」が始まることを願う。
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