出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます
C・S・ルイスは、ナルニア国物語、詩集、SF小説、神話物語、文学研究書、文学史、キリスト教神学と弁証家としての著作、書簡集、自叙伝など多様なジャンルを自由に往来して作品を仕上げた多作な作家である。
古典叙事詩、中世ロマンスに伝承されてきた超自然と自然の交錯する物語世界をファンタジーの糸を手繰り寄せながらひも解き、ルイス固有の物語構造や関心領域の特質、内面に生起するものを言語化する技法などにせまる労作。
本書の基本姿勢は、作品の中に根ざしている生来の固有の論拠を用いてルイス自身が世界をどのように把捉し、表現しようとしたのか、境界の発想、可変的な生成の世界と不変的永遠の世界、古代異教世界とキリスト教との関わりなどについて考察することにある。ルイスが立てた問とその推論過程を書かれたテクストを解釈し把握することにより、創作の時空の設定、寓話的語り、比喩、神話体系などにどのように反映しているかの関連を見出すことにある。あるいは、逆に作品を読み、語りの象徴性を読み解くことの可能性を探るものである。(それによって)ルイスという作家に固有の物語構造や表現の反復性にみられる関心領域の特質、内面に生起するものを言語化する技法などが対象として捉えられてくる。(「まえがき」より)
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。