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米国人が中国で発行した最初の中国語新聞『中外新報』の原紙と日本版(官版漢字新聞など)を発掘し、同紙の編集方針と「国益論」についての分析、また汪精衛南京「国民政府」傀儡政権の新聞理論と管理体制に関する考察、さらに百数十年にわたる華字新聞の特徴と役割を総括する第一部。
第二部では、十数年間に起きた大事件に対する東アジアのメディアの反応とその相互報道の基本的論調を分析し、表面的には関連性がないように見えるが、長期的視野で見ると、過去と現在のジャーナリズムの少なからぬ共通点(接点)、相呼応する痕跡と現象が認められることを指摘する。
編集方針のダブルスタンダードや新聞管理体制とその辻褄合わせの新聞理論など、今日にも通じる国際ジャーナリズムの本質と機能の論議を提示する。
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