名門宮大工で法隆寺の大工棟梁だった故・西岡氏と、古建築の第一人者故・宮上氏による、
世界最古の木造建築のすべてが解き明かされた名著。
ロングセラーの新装版!
<本書より>
法隆寺が世界の最古の木造建築であることはひろく知られていますが、
その価値はただ古いことにだけあるのではありません。
ほんとうの価値はむしろ、これらの建造物をとおして、古代日本人がもっていた
技術や知識や知恵をしることができることにあるのだと思います。
しかし、これまで、技術や知恵の具体的なあらわれである法隆寺建築の過程を
あきらかにした本はありませんでした。
これは、法隆寺の解体修理にあたった棟梁と、建築史家と、建築科の出である
イラストレーターの三人が協力して、法隆寺がどのようにしてたてられたかという
難しい問題を解き明かした本です。
この本をとおして、私たちは古代日本人の技術や知恵を想像以上に
すぐれたものであったことを知るでしょう。
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