奈良の大仏

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出版社
草思社
著者名
香取忠彦 , 穂積和夫
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2010年3月
判型
B5
ISBN
9784794217523

世界最大の鋳造仏はいかにして造り上げられたかを、
古代の鋳造技法・日本金工史の専門家が解説。
古代期の日本人の知識と技術の高さを再認識させる名著の新装版。

<内容より>
東大寺の大仏は、八世紀の日本人が工芸・工業技術のすべてを注いで建造した巨象でした。
しかし、残念なことに、のちの時代の兵火によって、太平大仏は台座の一部を残して焼け落ち、
その姿をいまにとどめていません。
現在の大仏は、おもに江戸時代に修復されたものなのです。

これは、金工・美術史の研究者が、太平時代の鋳造技術を推定し、それにもとづいて、
イラストレーターが大仏建造のはじまりから終わりまでを描きあげた、はじめての本です。

私たちは、この建造のしくみを知るばかりでなく、世界でもまれな大銅像をつくりあげた
太平の人びとの熱意と執念に驚かされることでしょう。
また、当時の日本には、大陸からたくさんの技術者が渡来して、活躍しており、
かなり国際的にひらけた時代であったことがわかります。

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