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本書はLondonのKing’s Collegeでの講義ノートをもとにまとめられた数学史の書籍である。バビロニア、ギリシャ、中国、イスラム、西欧(近代科学の勃興と形成)、幾何学の進歩(非ユークリッド幾何学と空間概念)、近代数学と基礎に関する新しい問題、現代の数学の諸相にわたって、各地域の数学をそれぞれの起源から時代的に進展してきた有様を説き起こしている。
数学の個々のテーマの歴史的展開や時代ごとの問題の起源、その発展の推移や過程も主題として論じられながら、これらの歴史的背景や社会的文化的考察にも鋭く立ち入って叙述されている。さらに、将来的課題も示唆されており、今後の開拓が期待される。
従来の数多いヨーロッパの数学を中心とした歴史書とは異なり、数学思想の源流を、原典資料を駆使して広域的に取上げて論じた数少ない労作である。
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