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教師として日本各地を訪れたラフカディオ・ハーンは、日本人の善良さ、辛抱強さと繊細な文化を愛す一方で、西洋化を推し進める新しい日本に幻滅する。ハーンの手紙や講義録、再話文学からその心の軌跡に迫る。
〈目次〉
まえがき──ハーンの旅の道連れとして
第一章 ハーンの日本発見──漂泊・幽霊・Old Japan
1 日本への旅──何に傷つき、何を恐れたのか
2 日本との出会い──〈永遠の日本〉というヴィジョン
3 ハーンと松江──主題の発見
4 二つの日本──松江から熊本へ
5 なぜ熊本を去ったのか──教師としての挫折
第二章 教育者としてのハーン──想像力・共感・霊性
1 英語教師としてのハーン──教育理念と指導法をめぐって
2 教育における想像力とは何か除けい日本人の〈非個性〉と教科書問題
3 語り部のかたりなす文学講義──『文学の解釈』について
4 ghostlyなものの響き合い──創作と講義の関連性
第三章 ハーンが現代に語りかけるもの──共生・循環・アニミズム
1 ハーン文学が語りかけるもの──『怪談』と自伝的断篇をめぐって
2 夢の小宇宙としての再話文学──『異文学遺聞』から『怪談』へ
3 永遠に女性的なるものをめぐって──東西の美意識を比較しつつ
4 妖精たちの棲むところ──『怪談』に描かれた女性像
ラフカディオ・ハーン略年譜
参考文献
あとがき──真・善・美へと向かう歩み
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