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美学の課題は、芸術作品の理論化や形式化であるよりも、感性的経験の反省プロセスそれ自体を把握することにある。ガダマーの高弟たる哲学者が、ロマン主義に発して過去二世紀にわたる近代芸術の本質を探りながら、カントからヘーゲル、ルカーチ、ハイデガー、アドルノらにいたる観念論的およびマルクス主義的美学を批判的に総括、日常性のなかでの美的経験の自立性を明らかにする好著。〔哲学・美学〕
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