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本書は『講談社基礎物理学シリーズ』の第 2 巻であり、振動波動論という物理学分野を詳説するものです。
振動と波動は、振り子の運動に始まり、水の波、音の波、光の波、果ては電子や原子核の波(電子のようなミクロの粒子の正体は、実は波であることが知られています)に至るまで、ありとあらゆる物理分野で見られる普遍的な現象です。振動と波動を知らないことは、物理を知らないことと同じです。
しかし、振動と波動は、「微分方程式」「フーリエ変換」といった高等数学に頼って説明されることが多いので、重要でありながら初学者には学びにくい傾向があります。
本書は、高等数学の理解を蔑ろにしないのはもちろんながら、例題に重点を置くことにより、振動と波動を物理現象として実感をもって習得できるようにしました。
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