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「言葉とは、すべて出来事の表象(リプレゼンテーション)にすぎない」。ポストモダニストも実証主義者も共にこう言う。しかし、これは超歴史的で本質的なものなのか?言葉と出来事とが実態として結びついていた時代は全くなかったのか?本書は、自然主義文学の登場から幸徳秋水・大杉栄のアナーキズムや『白樺』の運動、そして太平洋戦争期にいたる日本近代史のなかに、言葉がその使用者の意図を越えて作動し、あるときには人間の生殺与奪を握る現実的な力ともなってしまったという姿を見出しながら、言葉と精神の格闘の歴史を描き出す。
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