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百人一首に秀歌はない――かるた遊びを通して日本人に最も親しまれる「小倉百人一首」(藤原定家・撰)にあえて挑戦、前衛歌人にして“現代の定家”とも称されたアンソロジスト塚本邦雄が選び抜き、自由奔放な散文詞と鋭い評釈を対置した秀歌百。『定家百首』『百句燦燦』と並び塚本美学の中核であると同時に、日本の言葉の「さはやかさ」「あてやかさ」を現代に蘇らせんとする至情があふれる魂魄の詞華集である。
鬼才・塚本邦雄が召喚した日本の詞華集百! 前衛短歌の雄・塚本は徹底した反リアリズム芸術の理想を業平、定家、良経ら王朝歌人に見い出した。稀代のアンソロジストがその美学の粋を凝らす塚本版百人一首。
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