創造を支える劇場技術者

シリーズ《アーツマネジメント》

創造を支える劇場技術者

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出版社
新評論
著者名
齋藤譲一
価格
3,080円(本体2,800円+税)
発行年月
2009年6月
判型
B6
ISBN
9784794808073

20世紀後半、高度経済成長とともに公共の劇場やホール、商業劇場が日本中の至る所で建設された。1990年代入ると、大型の先駆的な設備をもつ専門劇場やホールも次々とオープンし、「劇場変革時代」に突入した。数だけなら日本は世界に名だたる劇場国家になったと言えるが、劇場やホール側にとっては、箱の中身、つまりソフトや管理運営の面を充実させることが何よりも急務となった。そもそも劇場やホールの使命とは、多くの観客に足を運んでもらい、夢と感動の舞台を届けることである。こうした劇場やホールの放つ活力が観客を引きつけ、地域を活性化し、本物の劇場国家への道を歩んでいくことになるのだ。
 その舞台裏を支えているのが劇場技術者なのである。劇場やホールの専門性が高まり、指定管理者制度の導入によって劇場技術のさらなる向上が求められ、芸術文化の発信基地としての役割がなお一層期待されている。そうした創造型の劇場やホールでは、何より優秀な劇場技術者の確保と育成が必須の課題となる。
 劇場やホールにおいて、クリエーターたちは創造に向けて計り知れない大きな力を結集させ、作品を生み出している。本書で描かれる舞台裏の世界も同様で、作品創造には常に生みの苦しみがある。それを乗り越えて創造が結実したとき、表舞台に連鎖して観客に感動が伝わるのである。世間から見れば、これまで劇場やホールの舞台裏はヴェールに包まれた世界だったと思われる。劇場技術者は、現場でさまざまな経験を積みながら育っていく。舞台づくりの過程においても数々の興味深いドラマが生まれる。本書では、そんな舞台裏で彼らが奮闘する姿を交えながら、劇場技術者の具体的な仕事内容を紹介している。彼らの仕事への情熱などを、少しでも知ってもらえたら幸いである。と同時に、この仕事を目指す人たちが一人でも増えることを望んでいる。
(著者 齋藤譲一)

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