政・財界人のみならず、経済不況を肌身に感じるひとにこそ読んでほしい、政治選択の書。資本・労働力の流動化、大量失業の発生、介入政策の頓挫――欧州各国の社会民主主義政党はいかに試練の時代を乗りこえ、21世紀に躍進するEUの礎を築いたのか。党首・閣僚経験者、シンクタンク所属の研究者をはじめとし、現地で党運営に深くかかわる論客が一堂に会した、政党政治論集の金字塔。現在の日本における政治経済の閉塞状況を考えるための視点がここにある。
目次
序文(ポール・カルマ/トマス・マイヤー)
第1部 総 論
序論 社会民主主義の驚くべき復調(ルネ・クーペルス/ヨハネス・カンデル)
二〇世紀末の社会民主主義:歴史的考察(ドナルド・サスーン)
綱領の内実はいかに変容しつつあるのか(マリオ・テロ)
近・現代(モダニティ)――左派と右派を越えて(トマス・マイヤー)
グローバリゼーション、不平等と社会民主主義(フランク・ファンデンブルック)
国際主義、地域主義と国民国家(ライムント・ザイデルマン)
基本的な価値観、コミュニケーション、党組織を
社会民主主義的なものに変革していく策略とチャンス(トマス・マイヤー)
政治的キャンペーン――クリントンとブレアを超えて(ジャック・モナッシュ)
第2部 国別レポート
フランス社会党の強さと弱さ(アクセル・ケヴァル)
移行期にあるスウェーデンの社会民主主義(アンネ=マリー・リンドグレン)
イギリスにおける社会民主主義の状態(ジェラルド・ホルサム/ロザリーン・ヒューズ)
オーストリアの経験――一九六六年から九七年にかけてのオーストリア
社会民主党綱領をめぐる論争(エーリッヒ・フレーシュル/カール・デュフ
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