本書は、著者らの工業大学におけるこれまでの教育経験をもとに、工科系学生が初学年次に学習する力学の教科書として執筆したものである。現在、工科系学生の入学時における物理、数学の学習歴の違いは非常に大きい。本書はこの状況に対応できるように、
・取り上げる内容を、力学の学問としての流れを理解するうえで必要最小限に限定する。
・その限定された範囲内では、科学的にできるだけ正確な記述を心がける。
・編成されたクラスの状況にしたがって、話題をさらに限っても、授業が構成できるようにする。
・必要な数学的な知識を、必要な段階で本文中に記述する。
・傍注を活用し、多くの図版とコメントを入れるなど、理解しやすいようにする。
などの配慮を払った。そして、学生がそれぞれの専攻分野の基礎学問として力学を修得するとともに、力学の学習を通じて、科学的な思考を身につけることを目指した。
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