森の戦士ボノロン カミナリ赤ちゃんの巻

ポラメルブックス

森の戦士ボノロン

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出版社
コアミックス
著者名
きたはらせいぼう , ながやまごう
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2009年4月
判型
B5
ISBN
9784902022698

「親が子をすてるなんて、とてもできねえぞな」

たとえ血がつながらなくても、親子の絆はかたいのです。



ある村に、子宝ケヤキとよばれる大きな木がありました。

この木にお祈りすると、子がさずかると信じられていたのです。

村の夫婦サヤとモイはもう何十年も毎日毎日、子宝ケヤキにお祈りに来ていました。



ある日、いつものようにお祈りに来ると、穴の中にとってもかわいい男の赤ちゃんを見つけました。

赤ちゃんのまわりにはだれもいません。

この子は子宝ケヤキがさずけてくれたのかもしれない…

ふたりは、赤ちゃんをサモと名づけ、大切に家に連れて帰りました。



サモはお腹がすくとゴロゴロ―――

サモの泣き声はゴロゴロギャーン!!

カミナリのような音を出すサモ。実はカミナリ様の子どもだったのです。



村人たちはサモが来てから村には悪いことばかり起きるので、サモを山に置いてくるか、いっしょに村から出て行けと言いました。



サヤとモイは、つらいけどいっしょに村を出ることに決めました。その時流した涙がボノロンに伝わって……

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