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19から20世紀初めにかけて優れた作品を残したイギリスモダニズム小説の作家たち--トマス・ハーディ、ヘンリー・ジェイムズ、ジョゼフ・コンラッド、D・H・ロレンス 、ヴァージニア・ウルフ、そしてジェイムズ・ジョイスの作品研究とエロスとしてのモダニズム論である。
「彼らは世紀末から世界大戦へと至る時代の変動期において、人間と社会が、膨れ上がる文明の暗雲に閉ざされ、精神的にきわめて危機的な状況に置かれていることを強く認識していた。そのために、目に見える人生の外面ではなく、目に見えない人生の内面、即ち本能的なもの、無意識的なもの、あるいは言葉を越えたものを重視する態度を持ち、それをいかに表現するかについて、きわめて意識的な作家であった。」(本書「まえがき」より)
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