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北京五輪フェンシング競技で日本人初の銀メダリストに輝いた「ニート剣士」こと太田雄貴の初の自伝エッセイです。マイナースポーツといわれ、五輪関係者にもマスコミにも完全ノーマークだったフェンシングにあって太田選手の北京行きの見送りはわずか3人。それが帰国時の出迎えには200人以上と、メダル獲得は彼の人生を大きく変えました。さらには帰国後のインタビューで答えた「就職先募集中」の言葉が「ニート剣士」として話題を呼び、またタレントの亀梨和也とともに受賞したベストジーニスト賞では「ジーンズをはいたことがない」と答えるなど、その正直で屈託のない性格が五輪後も人気となっています。完全ノーマークの男がなぜメダルを獲得できたのか。競技人口わずか1万人弱という日本のフェンシングが世界を目指すには、どのような苦労があったのか。北島康介や福原愛とは違ったアマチュアスポーツ界の「メイク・ドラマ」を自らが綴ります。
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