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古田史学の「多元史観」に基づき、これまでに上梓した伊予国内に関する論稿に新たな研究の一端を加え本書を著わす。
第一編「伊予之二名洲考―愛比賣と風早国―」
伊予国草創の歴史に関わる『伊予之二名洲考』に、新たな史料を加えることによって、「二名洲が風早国」であることを決定づけたものである。それに加えるかたちで「えひめ」の語源と、新発見となった「伊予の官道」についても論及した。
第二編 「越智国の盛衰―永納山古代山城築城の背景―」
伊予の古代を語るには、伊予の大族「越智氏」及び「越智国」抜きにはありえず、研究の過程でこれが、大きく論証の前面に立ちはだかってきた。中世に越智氏の裔と自らを飾る河野氏が台頭するまでは、越智氏は伊予随一の覇者であった。越智氏を研究し、「越智王国の盛衰」を目の当たりにして、「永納山古代山城」が何故この地に存在していたのか、築城の背景を明らかにする。また、越智国内に『日本書紀』記載の斉明天皇にまつわる多くの不思議を発見し、その中に「熟田津石湯行宮」伝承の地も見い出した。
第三編「聖徳太子の虚像―道後来湯説の真実―」においては、2004年の出版以降、さらに多くの新視点を加え前にも増して「虚偽の実像」に迫ったものである。なお、その中で「九州王朝」の実在性をより克明に、より解りやすく縷述し、これにより「日本古代史の実相」の一端を提示する。
以上三編、いずれも、伊予をくまなく歩き、自分の目で確認することにより、これまでの通説を塗り替える新説を提示している。
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