ガブリエル・フォーレ

ガブリエル・フォーレ

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出版社
新評論
著者名
ジャン・ミシェル・ネクトゥー , 大谷千正
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2008年10月
判型
B6
ISBN
9784794807861

フォーレの世界への最良の道案内!
ロングセラーが装い新たに再生

 本書は、1990年12月に初版第一刷が発行され、その後3度の増刷を経て、この度、装いも新たに再び世に送り出されることとなった、フォーレを知るうえでの第一義的な研究本である。
 思えば、この18年の間に、日本に於けるこの作曲家を取り巻く環境も随分と変わったようで、今日では、フォーレについて聴いたり読んだりしようと思えば、本国フランス並みのレベルのものが容易に手に入る状況になりつつある。中でも、新評論から刊行されている、本書に続く他3冊の日本語版が、この象徴派の作曲家を多面的に知る上で、きわめて重要な役割を果たしていることは否めない。すなわち、1993年に刊行された『サン=サーンスとフォーレ 往復書簡集』、2000年に世に出た大著『評伝フォーレ 明暗の響き』、そして2006年に20年来の翻訳作業が実を結ぶ形で出版された、ジャンケレヴィッチの『フォーレ 言葉では言い表し得ないもの…』である。
 だが、これらの3冊を読み解き、より一層この音楽家の世界に近づいてゆくためには、本書の道案内は欠かせないものであり、またその逆に、それほど専門的でなくても、とりあえずフォーレの全貌を手っとり早く知りたいという読者にとっても、この『ガブリエル・フォーレ』は重宝な一冊なのだ。

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