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誰にでも人を癒す力があります
「患者さんの回復は、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、栄養士との連携の賜です。その中で臨床アロマセラピストは『泣ける場所』をつくり、『不安からの解放』を手伝い、もう一度生きようと思ってもらえるよう『支え』になることが仕事なのです」(本文より)
「先生、怒らんと聞いてな。アロマセラピーをするって聞いたときは、はっきりいって期待していなかったんですよ。こんなにいいものって知らんかったから。今は、何でか分からんけど、僕も女房も優しくなったっていうか、すべてのものに感謝できるようになったんですよ。不思議やわ。これからの人生大事にしていきますわ」。そう言って、Sさんは坊主頭の横に力強くピースサインを出して、車椅子で病室に戻っていかれました。
(本文より:30代男性・がん患者の言葉)
CONTENTS
第1章 ナラティブ(語ること)の大切さについて
第2章 臨床アロマセラピストってどんな仕事?
第3章 私が臨床アロマセラピストになるまで
第4章 さまざまな患者さんとの関わり
患者さんとの関わり1 ~心療内科・慢性疼痛~
患者さんとの関わり2 ~心療内科・パニック障害~
患者さんとの関わり3 ~心療内科・摂食障害~
患者さんとの関わり4 ~婦人科・不妊症~
患者さんとの関わり5 ~緩和ケア科・がん~
第5章 臨床アロマセラピストに期待されること
第6章 これからの臨床アロマセラピストたちへ
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