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熱力学的視点と統計力学的視点の両方が身につくように“熱統計力学を学びつくせる1冊”となる書籍を目指した。“読めばわかる”くらいに懇切丁寧に、ページ数にこだわらず、深く掘り下げて議論し、米国のテキストに見られる、じっくりと自習できる書き方をしている。数学の学力が落ちている現状から、本文中での式の導出を詳しく行い、かつ、統計熱力学で必要な数学を付録で解説し、数式が物理的概念の理解の妨げにならないよう、丁寧な記述を心がけた。これは、本書が扱う統計熱力学のみならず、物理学に必要な数学を学ぶことが、基本的な物理概念を正しく掴むことをより容易とし、後で応用する際にも役立つことを目的としている。さらに洋書を読む際の助けとして、専門用語には、英訳を付し、読者の便宜を図った。学部学生に向けては、「物理系コースの大学院に進むには、これだけは身につけていてほしい」、また、物理系の大学院修士の院生に向けては、「修士課程の院生ならば、この内容は理解してほしい」という姿勢で執筆を行った。内容構成は、大学2年次の「熱力学」(1~2章)から3年次の「統計力学」(3~14章)、そして4年次から修士課程で扱う「統計熱力学の応用」(15章以降)となっている。熱力学・統計力学とその応用事例を体系的に網羅し、現在の細切れのカリキュラム向けのテキストと短い講義時間では説明し尽せない内容を取り上げ、物理的概念が理解できるよう深く議論を行っている。
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