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日本では過去2回,ウイルスという見えない敵に襲われた経験がある.1度目は大正時代のスペイン風邪,2度目は戦後の小児麻痺(ポリオ禍)である.ポリオを撃退したアメリカ,ポリオに完敗した日本,両国の差はどこから生まれたか.本書は,ポリオ禍と闘うアメリカの科学者と市民の懸命の努力の歴史を紹介し,一方で日本医学の取り組みの遅れとその原因を指摘し,克服の方向を示唆する.
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