消された漱石

消された漱石

取り寄せ不可

出版社
笠間書院
著者名
今野真二
価格
5,280円(本体4,800円+税)
発行年月
2008年6月
判型
A5
ISBN
9784305703798

本書では、夏目漱石の原稿を素材とし、その観察、分析を通して

明治期の日本語のあり方を窺うことを目的としている。

例えば「馬尻(バケツ)」は、

「漱石の用いるあて字のうち、最も有名なものの一つ」と

いわれることがあるが、それは正しいみかたなのか。

本書においては、こうした問いにどのように答えればよいのかという、

その「手続き」を示すことを重視している。



明治期の日本語は、現代の私たちがそれを読んだ時に、

書かれていることが理解しやすく感じるために「わかっている」と思い込みやすい。



こうした思い込みから離れて、「明治期の日本語」に近づき、

それを玩味するためにはどのような方法があるのか。



本書ではこれを提示したい。

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