戦後日本の労働運動の実態を赤裸々に描写。
▼近年普及しつつある「オーラルヒストリー」の研究手法を用いて、旧同盟系労働組合の中心的オルガナイザーとして活躍した早矢仕不二夫(はやし・ふじお)氏の口述を編纂。戦後日本の軌跡を辿る超一級の歴史証言。
▼資料が乏しく不明な部分が多かった中小企業の労働組合運動について、その実態・過程を明らかにする。また、組合側から見た生産性向上運動の実態や、同氏が深く関わった統一労働協約締結までの過程などが仔細に語られており、関係者ならずとも興味深い。
▼最終章では、早矢仕氏の労働運動観、若手労働運動家へのメッセージなどが記されており、今日の激動する労働市場環境や変容する労働組合運動を考えるうえでも、貴重な証言となっている。
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