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心やさしいレモとボノロンが起こした、きせきのお話。
ボノロン幻の第1話の完全描きおろし版!
大きな大きなクスノキがある、山奥の村―――。
村人たちは、この木を「天木様」と呼び、悲しいことやこまったことがあるとお祈りをささげていました。
村では、悪い病気がはやっていました。
どんな薬も効かず、天木様に住む神様にお祈りするしかありません。
村の女の子レモはこの病気でお父さんをなくし、お母さんも病気にかかっていました。
「神様…レモはわたしの宝もの…。どうかお守りください」
とうとう、お母さんも死んでしまいました。
やさしい村人たちは、天木様のそばに、おはかをつくってあげました。
ひとりぼっちになってしまったレモも、実は悪い病気にかかっていたのです。
お母さんのそばに連れて行って…と最後のお祈りをしたその時、オレンジ色の巨人がレモの前にあらわれました。
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